手首のくねくね?

前の記事で,ピックを弦に平行にあてるようにしたと書きました.

ピッキングはだいぶ均一になり,音も良くなりましたが,スピードを早める効果はありませんでした.やっぱり,私には100〜110BPMが限界です.

しかも,限界付近で練習を続けていたら,手の平側の小指の延長線上の手首の付け根が痛くなってきて,腱鞘炎にでもなったら嫌だなあ・・・

というわけで,先生方の動画を漁ってみました.すると,なにやら共通点めいたものが・・・

この先生も,


【ギター】30days Speed Shred by Hidenori 【速弾き】

この先生も,


ピッキングした時に弦に引っかかる原因と対策法【名古屋ギター教室】

 

どちらの先生も,手首を似たような感じでくねくねさせています.手首くねくねの振幅は指先と同じぐらい大きく,位相は指先と逆です.

自分のピッキングを見てみると,手首が運動の支点になっていて,手首はほとんど変位していませんでした.

先生方の動きで最も不思議だったのは,

  • 手首のくねくね(屈曲運動)は,前後方向(猫まねき方向)に生じている!

ということでした.

自分のピッキングは,空手チョップ運動で,猫まねき運動はしていません.なんで先生方の手首は,前後に振動するんでしょうか?

まずは,形だけ,強制的に手首を前後にくねくねさせてピッキングしてみました.結果は,もう無茶苦茶,まともに音が鳴りません.あはははは

そこで,参考になったのは,この先生の動画です.


<ギターレッスン> ピッキング上達マニュアル ~ 動きのメカニズムと練習方法

 

ようするに,打弦は引っ叩く動作ではなくて,弦を押し込んだピックを横に抜く動作であると.上記の先生お二方も,ゆっくり弾くときは,この動画と同じような動きをしているように見えます.

それで,色々試行錯誤した結果,楽に弾けるコツが分かってきました.

  • あくまで,弦の押し込みは,弦に対して垂直方向にする.
  • 押し込んだピックを抜く動作は,深く考えず体に任せる.

この方針でなるべく無心に練習していくと,ピックは浅い順アングルになり,親指がくねくねしながら,手首が猫まねき運動するようになってきました.

以前のサークルピッキングの頃とは異なり,親指くねくねは念頭にありません.まず弦を垂直に押すことだけを考えて,そこから,なるべく引っかからないようにピックを抜こうとすると,自然に親指がくねくねしてしまう感じです.

右手を見ながらだと親指くねくねが作為的になり,弦を擦って音が出なくなるので,目をつぶって弾いたりもしました.ああ,いい感じ,となったときに目を開けると,上述の運動になっている感じです.このとき,ピックは斜めに動いていますが,弦の押し込み力は弦に垂直にかかっている感覚です.

もう1ついいことがあって,ピックの持ち方が,ゆっくり弾くときとだいたい同じになってきました.速弾き用に人差し指を強く屈曲すると,弾いてるぞ感が薄れるので,どうしようかなと思っていたのですが,よい傾向です.

まあ,これでいいのか確証はありませんが,だいぶ楽になったので,この方向で練習していこうと思います.