S660MT 試乗

アルトワークスを買う前に、高嶺の花も一応チェックしておこうと思って、S660MTの試乗に出かけてみました。

あいにくの雨のなか、用意されたS660に近寄り見下ろした瞬間、思わず「小っさ」と口走ってしまいました。乗り込みながら「うわ低っく」と口走ってしまったのは言うまでもありません。

中3の身体測定のとき、ひとりだけ座高が三桁で学校中を沸かせたほどの胴長であるところの私は、完全に頭スリスリ状態となりました。ワークスも高めのレカロと相まって天井低かったけど、その比ではありません。きっと胴長は対象外なのでしょうね。

走らせ出すと、確かにゴーカートのようなハンドリングで、ふと、むかし友達がレストアしながら乗ってたN360を思い出しました。

信号待ちで先頭になったので、フル加速を試してみると、スパルタンなハンドリングとは対照的に、かなりマイルドな味付けに感じました。でも、視点が路面に近いので、視覚を含めたダッシュ感はワークスに近いものがあります。

びっくりしたのは、1速で発進後に、前の車が減速したので、気持ちアクセルを抜いたところ、エンブレが抜けて空走してしまったことです。CVT車ならわりとありがちな動作ですが、MT車では初体験でした。あれは幻だったのでしょうか。慌てて踏んだブレーキのタッチはリニアでよかったです。

結局、どんな車だか分からないうちに試乗が終了してしまいました。色んな意味で私にとっては高級すぎるクルマだったようです。

実は、試乗に行って最も共感できたのは、S660というより、あるS660オーナーの話です。その方は奥方にバレないようにバレないように、なんと、家の近くに専用駐車場を確保し、そちらに納車、以降、1ヶ月以上でしたか、内緒にされてたそうです。

とーちゃん大変だよな、なんか報われないよな、でも皆んな頑張ろうぜ!

なんて、妙にジンときてしまったS660の試乗でした。